2017-06-21

けれど傷つく心を持ち続けたい

「あゆみが生まれて退院した日。宇治川沿いの満開の桜並木をずーっと、胸に抱きしめて歩いたんだよ。」母の話。

私の記憶にはなくても浮かぶ情景は、涙がこぼれそうになるほど綺麗で。

あぁ、生きている中でそんな美しい瞬間って、そうそうないのでは、、と思った瞬間、それは間違いだと思いました。

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この間、何をするでもなく ぼぉっとおやつのような食事をしながらDVDを観て早く眠ったの。なんだか懐かしかった。

高校生の頃、何もない夕方、母とスーパーに行くついでにレンタルショップに寄り、毛布にくるまって貪るように名作映画を観てたこと。

イギリスにいた時、クラスメイトの会話に入れないのが悔しくて。図書館で借りた映画に英語字幕をつけて、何度も巻き戻して台詞を口にして、自分に染み込ませていたこと。

妹と二人暮らしの頃、あの広い一軒家でアンを膝に抱えて、窓を開けてお気に入りの映画を流しながら、歌いながら絵を描いていたこと。

実家を出て都心に住んで、あちこちの映画館が近くなって、浮かれて沢山のミニシアターに通い詰めて。1人歩く夜の帰り道は街の灯が眩しく輝いていて、誰にも言えない感想を胸に抱えて走って帰って、部屋で日記をつけていたこと。

映画を観る、それだけでも溢れる想い出。どの場所のどの記憶でも私の部屋は本や服や絵の具に溢れて混沌としているのだけど、私を創ってきた大切で大事な孤独。

あの頃当たり前と思っていた全てが苦しいほどに愛おしく思う。

今の環境も宝物です。わたし、感謝の気持ちが足りていなかったなぁ。あたりまえはあたりまえじゃない、というのが19の私の口癖だったのに、ちょっと能天気になってしまっていた。

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そう、美しい瞬間なんて全てだ。あたりまえだと思っていた一瞬一瞬を思い出すと、どれもものすごい熱で私の中でキラキラ輝いているの。


大事にする。大切にする。今の環境、今周りにいる人々、今の私、今の私の気持ち。


18歳で始めたブログ。見返すのも恥ずかしいほどだけど消さずにおこう。そして、もっと書いて、描いて、残そう。

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